審美歯科

審美歯科とは、虫歯などで失った・欠けてしまった歯を専用の素材を用いて修復し、天然歯に限りなく近い色や形・質感へ仕上げる治療法です。
また、当院では、機能矯正治療と連携して噛み合わせなどの口腔機能も考慮した審美治療を行っています。
歯を治すだけでは得られない安定性を得ることができます。

上の写真には3種類の審美修復が施してあります。
中央2本とその向かって右一本がジルコニア 向かって左中央から2本目がダイレクトべニアその一本飛んで左がハイブリッドセラミックインレーです。
つまりどこに何が入っているか分からないように仕上げるのが審美修復であると言えるわけです。

当院で行う審美治療

  • 上のような自然な白い歯を作ります。審美歯科では奥歯まですべて白く治します。とは言うものの
  • 当院では1ブロックだけ白くすることもあります。安定性を得るために、歯並びや噛み合わせを良好にします。
  • 虫歯治療もご希望によっては審美的に行います。たとえばマルチレイヤーなどです。
  • スマイルデンチャーは金属の留め金が見えないスマイルデンチャーも審美補綴の一種類です。

修復に使用する補綴物の種類

審美修復はただ白い歯を入れればよいと言うわけではありません。
その白い修復物を「どう使うか」「どこに使うか」「どのように機能させるか」を考慮し適材適所に使用しなおかつご予算に応じた治療計画を立て実施すしそして総合的な口腔機能を構築することが本当の審美修復となります。
ここではとりあえずどのような製品を使うかをご紹介させていただきます。
歯を修復するための補綴物(ほてつぶつ)には、クラウン(被せ物)とインレー(詰め物)の他接着による直接修復があります。

最近の接着修復物は接着技術の進化により間接修復(型を取って技工士に制作してもらう修復物)に引けを取らない耐久性を発揮する場合もあります。
先ほども申しましたがどこに、何を、どのように使うか、そして結果的に何がどこに入っているか、あたかも何もしなかったかのように治すのが審美修復です。
それでは物足りないのであればヒップホップアーティストのように金歯を入れるとか、前歯にジュエリーを張り付けるかと言う事になります(笑)

ハイブリッドレジン

ハイブリッドレジン

ハイブリッドレジンはフィーラー強化型コンポジットレジンと呼ばれるもので保険使用の物もありますが 自費用の物はさらにフィーラーの量を増やし耐久性に改良が加えられています。
ただし臼歯に咬合機能を負担させるには耐摩耗性と破折強度が実用域に達しておらず特に大臼歯部の使用には向きません。
図では金属の裏打ちの物が出ていますが現在金属を裏打ちしたものは保険診療の前歯前装金属冠のみです。

前歯部にハイブリッドレジンのジャケット冠を入れると審美的にはセラミック系に劣らないものができます。
ジルコニア等より廉価に抑えられる利点があります。

ただし耐久性は劣ります。
少し前は破折しても修理が可能なために多用しましたがトラブルが多発したため現在では前歯部のジャケット冠のみ使っています。
まあ悪くは無いですよ。一本3万円くらいでできます。

オールジルコニア

オールジルコニア

ジルコニアは原子炉の格納容器などにも使われるきわめて機械的強度の強い素材です。 工業的に制作されたジルコニアジスクからCAD/CAMを使って歯冠修復物とします。

光学印象器でスキャンし3Dイメージで形態を整えたものをミリングマシンでジスクから削りだして作ります。 オールジルコニアはジルコニアのみを使用した素材です。 通常はジルコニアの上に焼き付け陶材を焼成して色や形を整えますがそこまでの審美性が必要ない小臼歯部等に単体のジルコニアを適応すると強度は非常に高く、歯ぎしりの激しい方であっても破折しにくいメリットがあります。が色調はジルコニアジスクそのものとなりますので自然観はあまりありません。

前歯に使用するのはお勧めできませんが大臼歯部とか下の小臼歯部であれば使用できます。強度も強く価格もお安くできます。

ジルコニアセラミック

ジルオニアセラミック

ジルコニアジスクをCAD/CAMを用いて削りだし、表面を焼成陶材で覆います。
自然な透明感があり、金属の裏打ちも使わないので光が自然に透過してとても明るい修復物になります。
また、歯肉との境目が分かりにくく色もキレイに映ります。
先ほども申しましたように機械的強度は非常に強いので表面の焼き付け陶材部分以外は破折の心配がありません。
前歯部の修復には決定的なパフォーマンスを発揮します。

ダイレクトべニア

当院では口の中で直接作成する「ダイレクトベニア」と呼ばれる修復を採用しています。
専用のコンポジットレジンを直接口の中で整形して作ります。
通常であれば2回以上の通院が必要なところ、ダイレクトベニアでは1回で終了させることができます。
歯の切削量が少なくて済み機械的侵襲の少ない治療と言えます。
耐久性でも現状ハイブリッドレジンに匹敵しており部位によっては充分な審美性も確保できます。

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