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〇〇矯正で頬こけは治る?

更新日:2024.8.1
更新日:2023.11.15

今回は実際に頬こけを機能矯正で治した症例についてお話ししようと思います。
このブログをやりだして気が着いたのですが、「頬こけ」と言うワードは皆さんにとても響くワードのようです。今でもその傾向は変わりません。
そもそも頬こけというのは本来ならば矯正歯科治療の本編ではありません。

患者さんの気持ちに寄り添う

ケースを重ねてきて思うのは、単に医学的に治すということだけではなく、ほんとに治ったと思っていたたくためには、患者さんのお悩みに寄り添っていくことが何より大事なんだといまさら気づかされているところです。

私はいつもかみ合わせを治すことによって諸種の健康を回復することに夢中になっているので顔貌の改善は結果として付いてきているので意図的に顔を治しているわけではありません。
しかしながら、きれいに治って歯並びが並んだということよりも、毎日鏡を見たときに思わず笑ってみたくなるような表情であることが、じつは何より大事なんだと思うのです。

機能矯正を誠実に実行していると頬こけが治っている症例を良く見かけるようになっています。
「頬こけ」に関して皆さんの関心の深さには最近夙に驚かされているところであり、機能矯正治療では必然的に起こる治療結果ですが、こんなにお悩みの方が多いのであればさらに治す技術を高めていくことが必要なんだろうと認識を新たにしているところです。

今でも変わらない頬こけのお悩み

最近来られた患者さんでも抜歯矯正の頬こけを含む後遺症に悩まれ、初診時には涙ぐまれていた方が、当院の機能矯正治療で回復されて会心の笑顔を見せていただいたとき、術者としてもとても感慨深いものがありましたし、こんなに苦しまれていたんだと自分の仕事の意義について改めて考えさせられました。

「頬こけ」の改善も機能矯正の一つの使命として取り組んでいこうと思っております。
そこで今回は症例を振り返りながら、頬こけの原因となんで私の治療で頬こけが治ったのを検討してみたいと思います。

抜歯矯正の頬こけを機能矯正で治した症例

この方はっきり頬がこけているわけではありません。
何故かと言うとまだ矯正治療が途中だからです。

しかし、治療途中でどうしても具合が悪いと訴えられても、主治医からは最後まで治せばすっきりしてよくなると繰り返し言われてきいてもらえなかったそうです、

はっきりいいますが、治療の途中で具合の悪いものは最後まで頑張っても治りません。
特にほほがこけるということは口腔ないの体積が減じているわけで、当然舌の大きさと口腔内のおおきさにアンバランス化が生じます。

外見より深刻なのはこの舌が居所を失うし言う現象で、これは深刻な不定愁訴のげんいんとなります。
しばしば初診の問診時に泣きだされる方が結構いらっしゃるのは、この不定愁訴がとてもつらいからなんだと思います。

さてお口に戻りますと、3番が4番の位置までキックバックされているのが分かると思います。
この時点であまりに具合が悪いので思い余って当院を訪ねてこられたのですが、もし前歯がリトラクトされていたら、さらにひどい頬こけを起こしていたでしょう。

先ほどの方のように再起不能級の障害が起きたかもしれません。
また、ここで矯正医に具合か悪いことを伝えると、たいていの場合、「治療が最後まですめば(スペースを完全に閉じてしまえば)すっきりと良い顔立ちになって不快症状も改善する」と言われます。

どう考えても嘘ですよね。
実際そういわれて最後まで頑張った方が結局もっと悪くなって私のもとに来られるケースは後を絶ちません。
もちろんすべての方がうまくいかないということではありません。
しかしうまくいく人は治療がうまくいく人は、治療が進めば進むほど良くなっていくはずです。

写真下手ですね(;^ω^)
このような歯列の状態でさらに前歯を後方に閉じようとしていたわけですから、身体に良い訳がありません。

リカバー治療で頬こけも全身状態も治った

この方は幸い完治できました。
頬こけと言うより、肌の色つやが別人のようです。

何とかきれいにまとまりましたが、正直抜かない状態から治したかったと言うのが本音です。
抜かない状態から治せば、最後に少し残ってしまった頬こけも起こすことはなかったと思います。
こちら方は、矯正治療終了後ご結婚されお子様もお生まれになり充実して生活しておられます。

初診の状態で頬こけだった症例

真正の頬こけを治した例

この方は機能矯正を始めて間もない患者さんでしたが、この患者さんを完治に導けたことが、現在わたしの臨床の主力になるきっかけとなった思い出深い症例です。
そして、その後たくさんの類型がの症例がでているので
この結果は機能矯正では普遍的なものなんだと考えています。

さてここまでは4抜歯による頬こけでしたが今度は、真正に頬こけを治した例について述べたいと思います。

まだ若い方ですので目立たないと言えば目立たないですが、こうしてみると頬こけを起こしています。
下口唇の下側に鋭角なくぼみができでいます。これは上顎前突の方の典型的なものです。

頬こけを起こす上顎前突

この方の頬こけの原因は、実は狭窄歯列による上顎前突です。

当然狭窄歯列では頬がこけます。
歯を治せば頬こけも治るわけです。
余談ですが、では単に拡大だけすればよいかていうと、じつはそうでもないのです。
最近あまり聞かないような気がしますが、一時拡大床矯正というのが流行りまして、これはほとんど単純に拡大床装置で横方向に拡大するというもので、たまにそれだけでもまあまあ改善するケースもありますし、歯列の拡大というのは機能矯正の主要な構成要素ではあるのですが、たんに拡大しているわけではないというのが機能矯正の妙味で、拡大とあわせてじつはいろいろなことをやってるわけです。

きれいに治すにはまず正しい方向性を見極める、つまりは多々しい診断が何より大事ということになります。
おっと、横道にそれました

上顎前突の治療で頬こけも改善した症例

狭窄歯列は改善しました。
お口の中が広くなって快適に暮らせるようになります。

横顔を見ると先ほどの下口唇の下側の窪みは消えています。
頬はふっくらとして頬こけは改善しています。
このような治療は機能矯正の最も得意とするところです。

手探りでやっていたなー、という記憶がよみがえってきましたが、技術的なアドバイスを受けながらも大半は最初の診断から導き出された方向性と、自分の歯科医としての経験値、補綴的な知識、そしてなによりこの人がこうなればよくなるはずだという直感と熱意が、ファーストケースを成功に導いたと思っています。

いまでは技術的にも洗練され、経験値も上がりましたので、今のほうがもっと手際よく治療できるものと考えておりますが、それでも今でも変わらないのは、「この方が良くなって幸せそうに笑っておられる姿を見たい」という機能矯正医としての思いです。
いいんですよね治った方の笑顔というのは。

素敵な笑顔と出会えるのが機能矯正の喜び

このような笑顔が見たくて、機能矯正に精進していると言っても間違いないと言えます。
検索を逆引きすることにより、「頬こけ」に悩んでいる方が意外とが多いと言う事を知りました。
私にお任せいただければ、たいていの頬こけはこのように治すことができます。
会心の笑顔で笑ってみたい方は一度お尋ねください。