2021-11-3
歯科医師の本音最近の症例 その2
Contents
最近の症例をもう2例ご紹介いたします。
前回症例のご紹介をしましたが、作ってみて
やはり模型だけ、しいうのはあまりに臨場感がないので
今回はお口元のお写真だけお借りして紹介させていただきたいと
思います。
症例1
先天欠損で不正咬合になってしまったケース
よくある状態ですが口唇が閉じ切らず前歯が出てしまっています。
歯がどうなっていいるかというと
このような状態です。
クラウディングが強かったのでわかりにくいですが
左下3番が先天欠損です。
上下歯列の大きさが合わなかったため不正咬合となったのです。
下顎が小さいため上顎前突になっています。
そのため前歯が口唇から出てしまっていたのです。
意外とおもわれるでしょうが
上顎も発育が悪がったため上顎を発育させることから
治療をスタートしました。
その後下顎の先決部分を治しました。
さてどうなったかというと・・・
症例1治療終了しました。
このように治りました。
長期間上下の誤差があったためなかなか完璧な咬合とはなりませんでしたが
何とか許容の範囲に治りました。
約一年半の治療期間、料金は基本の機能矯正料金でした。
咬合面、側面観はこんな感じです
お顔の改善
何よりよかったのはこのお顔の改善です。
頬のあたりの改善が見て取れると思います。
これは最初に上顎を改善したため起きた改善です。
治療しないで過ごすのと治療後で過ごすのでは
いろいろと生活も変わるだろうと想像できます。
症例2
上顎発育不全のケース
見た感じはそんなに悪くありません。
が
かみ合わせはこんな感じです。
八重歯が顕著ですが
ご本人は最初治療に乗り気ではありませんでした。
こうしてみるとやはり上顎発育不全が不正咬合の原因のようです。
側面から見ると下顔面のボリュームが物足りません。
上顎発育不全の典型的な顔貌です。
この年齢からの治療となるとなかなか完璧とはいかないことが多いです。
骨格にゆがみが生じてしますためで
最終的には良くなるのですが
かみ合わせを整えてきれいにして骨格は治ってくるのを待つ必要があります。
さてこのように治りました。
症例2治療終了しました。
咬合面からみると悪くないです。
もう少し噛んでくれたらよかったという感じですが
ここからは保定しながら治るのを待つこととしました。
症例2お顔の改善
即傍観はわるくありません。
鼻の形。口唇の形が良くなっていると思います。
上顎発育不全を治療するとよく起こる変化です。
側面から見るとお顔の下半分のボリュームも改善しています。
鼻の形が良くなりました。
治療後のほうがいいお顔ですね。
治療にやはり2年弱料金も機能矯正の基本ルーティンでした。
ご本人も治療してよかったと喜んでおりました。
機能矯正の治り方
機能矯正では完璧なかみ合わせを無理やり作ることより
昨日正常咬合を取り戻すことに主眼を置いています。
正しい機能を取り戻せば
混み合わせんいい感じでその方のかみ合わせになっていくからで。
そのように治った歯並びは
自然でバランスの取れた顔だちを作るとともに
安定的な予後となるからです。